私は現在結婚して12年になります。料理のレパートリーは、結婚してから少しずつ増えていきました。
最初から料理が得意だったわけではありません。作れるものが一つ、また一つと増えていき、気がつけばそれなりにいろいろな料理を作れるようになりました。
ただ、料理のレパートリーが増えても、食生活そのものが今のように整っていたわけではありません。長い間、我が家の食卓は「炭水化物がどん!」という日も多くありました。
カレーライスだけ。パスタだけ。少しサラダを添えることはあっても、基本的には炭水化物が主役。
営業職をしていた頃は飲み会や外食も多く、夫とも週末になると外食をしていました。ラーメンやお寿司が好きなので、外食となればそういうものを選ぶことも多かったです。
今思えば、食事の中心がかなり炭水化物に偏っていたと思います。
コロナをきっかけに、自炊する時間が増えた
そんな生活が変わり始めたきっかけの一つが、コロナでした。外食する機会がかなり減り、仕事も営業職から内勤の仕事へ。
友人とも以前のようには会わなくなり、自宅で過ごす時間が一気に増えました。時間ができると、私はYouTubeをよく見るようになり、そこで出会ったのが、中井エリカさんの「食堂あさごはん」というチャンネルでした。
食堂あさごはんの動画は、すっと体に染み込んでくるような、心地よいテンポが好きでした。「これなら作れそう」と思って、いくつか実際に作ってみると、どれも美味しい。しかも、特別な食材や調味料を使うわけではなく、普段のスーパーで手に入るものばかり。
そして何より驚いたのが、副菜の充実ぶりでした。今までの食卓と比べると、ものすごい勢いで野菜を食べるようになったのです。
「こんなに野菜って食べられるんだ」と思い、すっかりファンになり、レシピ本も購入。それからかれこれ4年以上使い続けています。
もうカバーも外れて、かなりボロボロです(笑)。でも、それだけ使い込んだということ。私にとっては、料理をする生活を作ってくれた大切な一冊です。

レシピ本は、1~2冊を使い込む
いろいろな料理家さんのレシピ本があると思います。もちろん、たくさんのレシピを知ることも楽しい。でも、料理を無理なく続けたいなら、私は「お気に入りのレシピ本を1~2冊、繰り返し使い込む」のがおすすめです。なぜなら、レシピが頭に入ってくるから。
毎日まったく新しいレシピを作るのは、思っている以上に神経を使います。食材は何が必要なのか。調味料は何を使うのか。どのくらいの量なのか。調理の順番はどうするのか。毎回これを一から考えていると、正直疲れます。
私は、毎日真新しいレシピを作ることは長続きしませんでした。
でも、同じレシピを何度も作っていると、3回くらい作った頃には使う食材がだんだん頭に入ってきます。調味料も、分量までは覚えていなくても「これは醤油とみりんだったな」というように、何を使うのかが分かるようになります。
そうすると、買い物がものすごく楽になります。私は毎週木曜日くらいまでに翌週作るものを決めて、レシピ本に付箋を貼ります。そして金曜日にベイシアネットスーパーで食材を注文し、土曜日に届けてもらう。
この流れも、もうすっかり習慣になりました。

さらに、食材の使い回しも自然にできるようになりました。
例えば茄子を買ったとして、一つのレシピだけでは使い切れない。でも「残りはお味噌汁に入れよう」とか、「別の日にこの料理で使えるな」と考えられるようになる。何度も作っているから、こういう組み合わせが自然に浮かんでくるのです。
毎回真新しいレシピを作ろうとすると、献立も買い物も訳が分からなくなってしまいます。決まった枠の中で、少しずつ回していく。これが、料理を疲れずに続けるコツなのかもしれません。
食事が変わったら、間食したい気持ちも変わった
そんな生活を何年も続けてきて、あるとき気づきました。以前より、明らかに間食したいと思わなくなっている。
もちろん、間食を禁止しているわけではありません。私の場合、間食を我慢して減らしたのではなく、「普段の食事を整えた結果、間食への欲求そのものが落ち着いていった」という変化でした。
私は朝が早いので、午前中は一度間食します。だいたい9時30分~10時くらいに、素焼きナッツと高カカオチョコレートを少し。それで落ち着きます。
以前のように「何か甘いものが食べたい!」という感じが強くありません。甘い飲み物も、ほとんど欲しくなくなりました。朝にブラックコーヒーを飲む以外は、一日を通してほぼ水。たまに白湯を飲むくらいです。
そして、午後は基本的に間食しません。お昼ごはんを食べてから夕食までは、それほどお腹が空かないのです。これは、単純に「野菜をたくさん食べるようになったから」というだけではないと思っています。
炭水化物だけに偏らず、主菜や副菜、汁物などを組み合わせて、以前よりバランスのよい食生活ができるようになった。そして、自炊が中心になったことで、外食や加工食品に頼る機会も減りました。
結果として、食べるものそのものが変わり、以前よりも「しょっぱい」「甘い」という味に敏感になったようにも感じます。以前は普通に食べていたものが、「こんなに味が濃かったんだ」と思うこともあります。
無理やり間食を減らしたわけではありません。食事を整えていったら、自然と「何か食べたい」という気持ちが落ち着いていきました。
若い頃は「痩せたい」ばかり考えていた
若い頃の私は、体重ばかり気にしていました。
とにかく痩せたい。細くなりたい。可愛くなりたい。細くて可愛い女の子を見ると、羨ましいと思っていました。
でも、42歳になった今、少しずつ求めるものが変わってきました。
今の私が欲しいのは、艶のある髪。ハリのある肌。まっすぐな姿勢。清潔な体。そして、安定した心。若い頃のように、単純に「細ければきれい」とは思わなくなりました。
そもそも、見た目だけを人と比べてもきりがありません。年齢も違えば、体質も違う。そして本当に自分が心地よい状態は、外から見ただけでは分からないものです。だからこそ、外側を整えることだけではなく、中身から整えていくことが大切なのだと思うようになりました。
体重は「結果」の一つだった
食生活を変える前は、身長160cmで体重56~57kgを行ったり来たりしている期間が長くありました。現在は54~55kgあたりを行ったり来たりしています。特別な食事制限をしているわけではありません。むしろ、以前よりちゃんと食べています。それでも、少しずつ体重が落ちてきました。
自分にとって快適なところへ、ゆっくり向かっているような感覚があります。私の場合は、食事だけでなく、睡眠や日々の活動量なども含めて生活全体が変わったことが、体重の変化につながったのだと思っています。
大切なのは生活習慣であって、体重はその結果の一つに過ぎないと思っているからです。
- 毎日しっかり眠れる。
- 朝、ちゃんと目が覚める。
- 焦らず支度をして仕事に行く。
- 落ち着いて、安定して仕事をする。
- 帰宅したら家事をして、ゆっくり眠る。
そんな毎日を積み重ねていると、少しずつ人生そのものが整っていくような感覚があります。そして、生活が整ってくると、心も安定してくる。
心が安定すると、食欲だけではなく、いろいろな行動も安定してくる。
食事と間食について書こうと思っていたのに、気がつけば「どう暮らしたいか」という話になっていました。でも、きっとそれでいいのだと思います。
食事だけを切り取って整えるのではなく、睡眠も、仕事も、家事も、心の持ち方も。一つひとつを無理のない範囲で整えていく。その結果として、間食したい気持ちが落ち着いたり、体重が少し減ったりする。
私にとって「健康的な生活」というのは、何かを我慢することではなく、毎日の暮らしを自分が心地よく回せる状態なのかもしれません。
42歳。若い頃とは、目指したい「きれい」の形も変わってきました。細くて可愛い自分よりも、よく眠れて、よく食べて、よく動いて、穏やかに毎日を過ごせる自分。そんな自分のほうが、今はずっと魅力的だと思っています。



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