約2年間働いた派遣先を退職しました。
退職が決まってから最終日までは、約1ヶ月。その間にやった大きな仕事が、後任の方への引き継ぎでした。そしてありがたいことに、送別会を開いていただいたり、プレゼントをいただいたり。転職活動をしていた頃とはまた違う、「今の職場を終えるための1ヶ月」がありました。
今回はそんな最後の1ヶ月を振り返ってみます。
派遣社員にも「仕事を置いていく時間」がある
派遣という働き方は、契約期間が終われば職場を離れます。でも当然、担当していた仕事まで一緒になくなるわけではありません。次の人が困らないように、自分が持っている仕事を渡していく必要があります。
私の場合は、後任の方が着任してから最終日まで、実際に一緒に仕事をしながら引き継ぎをしました。自分では当たり前になっていた仕事も、いざ人に説明しようとすると難しいものです。「これは、なぜこの順番でやっているんだっけ」「私はどこを見て判断していたんだろう」そんなことを改めて考える機会にもなりました。
引き継ぎは「自分と同じ人を作ること」ではない
後任の方は、とても穏やかで感じの良い方でした。もちろん、仕事の経験も、得意なことも、物事の捉え方も私とは違います。
最初はつい、「ここまで伝えなくては」「ちゃんと全部分かってもらわなくては」と思ってしまうこともありました。でも途中から、私と同じように仕事ができる人を作ることが、引き継ぎではないと思うようになりました。
私にできるのは、必要な情報を整理して、説明して、実際にやってもらって、質問があれば答えるところまで。その先、その仕事をどう自分のものにしていくかは、後任の方の仕事です。
私は退職する人。後任の方は、これからそこで働いていく人。同じ仕事を一時的に共有していても、立場はまったく違います。
「全部伝えきらなければ」と背負わなくなった
以前の私だったら、引き継ぎが終わったあとも、「あれも伝えた方がよかったかな」「ちゃんとできるかな」「もっとこうしておけばよかったかな」と考え続けていたかもしれません。
今回は、不思議とそれがありませんでした。もちろん、在籍している間はできる限りのことをします。資料を残して、説明して、一緒にやってみる。
でも最終日を迎えたら、そこで私の役割は終わりです。仕事というのは、そうやって人から人へ渡っていくものなのだと思います。
仕事を渡す一方で、送り出してもらった1ヶ月
引き継ぎをしている間、少しずつ「最後」が増えていきました。ありがたいことに、送別会も開いていただきました。連れて行っていただいたのは、お魚のおいしいお店。仕事の話だけではなく、いろいろな話をしながら食事をして、楽しい時間を過ごしました。別の方々からも送別の場を設けていただきました。
派遣社員として働いていましたが、こうして送り出してもらえたことは素直に嬉しかったです。そして、プレゼントにタンブラーもいただきました。
会社を辞めれば、毎日のように顔を合わせていた人たちとも会わなくなります。だからこそ、最後にこういう時間を作ってもらえたことは、ありがたい思い出になりました。
派遣契約が終わることと、人との関係は別の話
派遣社員として働いていると、契約というものをとても現実的に感じます。契約が終われば、私はその組織からいなくなります。そこはとてもシンプルです。でも最後の1ヶ月を過ごしてみて、契約が終わることと、そこで築いた人との関係は別の話なんだなとも感じました。
送別会を開いてくれたこと。プレゼントを選んでくれたこと。最終日に声をかけに来てくれたこと。それは会社の制度とは関係なく、一緒に働いた人たちがしてくれたことです。
派遣という立場について考えることの多かった2年間でしたが、最後に残ったのは、意外にもこういう小さな出来事でした。
最後まで働いて、仕事を渡して、帰る
最終日。
いつものように仕事をして、最後の引き継ぎをして、借りていたものを返しました。そして職場を出ました。約2年間通った場所でしたが、意外なほど普通に終わりました。
仕事を引き継ぐ。お世話になった人に挨拶する。借りていたものを返す。そして帰る。それで、私の仕事は終了です。
以前なら、退職にはもっと大きな感情が伴うものだと思っていました。でも今回は、「ここでの自分の役割を終えた」という感覚が一番近かったように思います。
引き継いだ仕事は、これから後任の方がその人なりのやり方で続けていく。私はまた、別の場所で新しい仕事を覚えていく。そうやって仕事は続いていくんですね。
最後の1ヶ月まで含めて、いい経験をさせてもらった2年間でした。ここで得た経験を次の職場へもっていけることに喜びを感じます。
職場の見方、人との距離感、業務の取り組み方。若い頃より圧倒的に全体像を捉え、落ち着いて現実を見て、そこに感情を乗せなくなりました。感情はあるのですが、切り離して考え、行動できるようになったことはこの2年間で最も大きな収穫でした。
人の反応、組織の構造、業務の特色にいちいち反応せず、現実として理解をする。肯定も否定もしません。現実の中で、自分も現実的に一つ一つ対応すれば良いのです。というのもこの年齢になり、ここまでの社会経験があったからこそ私はこのタイミングで気づけて自分の中に落とし込めたのだと思っています。
なので退職も悲しい・寂しいという感情が前面にくるのではなく、落ち着いて日々を過ごしていき、最後の1日もいつもの1日として過ごすことができたのだと思います。
次は正社員。転職活動の際はかなりしっかり準備や自分自身の考えを整理して、納得のいく職場にご縁をいただくことができました。しかし力んではいません。
もちろん長く勤めたいという気持ちを持って入社しますが、1日1日の過ごし方、ものの見方、人との付き合い方、これまで通り落ち着いて過ごしていこうと思います。




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